第179回 2017年9月21日(木)
2015年度京都バロックザール賞を受賞
パラシュケヴォフ(ヴァイオリン)・村越知子(ピアノ) デュオ
☆ プログラム ☆
- バッハ
- ベートーヴェン
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番 イ長調 Op. 47
「クロイツェル」
☆ 演奏者の紹介 ☆
ヴェセリン・パラシュケヴォフ
(ヴァイオリン)
ブルガリア、ソフィア近郊で生まれる。ソフィアでの国家試験を最優秀で終えたのち、レニングラード(現サンクトぺテルスブルグ)でミッシャ・ワイマン教授に師事、その後ウィーンでマスターコース、ジュネーヴでヘンリク・シェリングの教えを受ける。
'59年、15歳の時、ソフィアで開かれたナショナルフエスティバルにおいて、一位並びに金賞を受けたほか、いくつかのコンクールに入賞する。'73年からウィーンフィルのコンサートマスター、'75年からケルン放送交響楽団の第一コンサートマスター、'80年よりエッセン音楽大学教授に招かれ今日に至る。
演奏活動は全ヨーロッパから南北アメリカ各地におよび、日本では音楽高校・大学での公開レッスンのほか、各地交響楽団との共演、あるいはソリストとして京都・神戸・大阪などでリサイタルを催し好評を得ている。また韓国・台湾でも指導者として、あるいはソリストとしてしばしば招かれている。
村越知子(ピアノ)
兵庫県宝塚市生まれ。
4歳より中田雅子氏の手ほどきでピアノを始める。
第31回全日本学生音楽コンクール小学校の部、西日本大会第1位。中学生の頃より、オーケストラとの協演などで活躍。
1983年、イタリア、セニガリア市国際ヤングピアニストコンクールで優勝。
1984年、高校卒業とともに渡欧。パリ、エコール=ノルマル音楽院でジャン・ミコー氏に学び、1985年ピアノ科、室内楽科を卒業。
1986年よりイタリアに移り、ビエッラ市、“L.ペロージ”国際アカデミーに於いて4年間、アルド・チッコリーニ氏の教えを受け、1990年に最優秀の成績で卒業。さらに1990年より1994年まで、イタリア国立“G.ヴェルディ”トリノ音楽院にてルチア・I・ペンナローラ女史に師事、音楽史、和声の課程を修了、同院ピアノ科を高得点で卒業した。
イタリア滞在中に数々の国際、国内コンクールで受賞している。(1984年ヴィオッティ=ヴァルセージア国際コンクール第1位、1994年パヴィア国内コンクール第1位、同年スルモーナ国際コンクール第1位、カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール第3位、1995年AMAカラブリア国際コンクール第2位など。)
1995年から2002年まで、元ミラノ音楽院教授、E・ペロッタ氏のマスタークラスの助手を務めた。
現在までイタリア各地でソロ、室内楽を中心に演奏活動を続けている。
1996年、ABC新人オーディション合格、その後さらに選ばれ、翌’97年に大阪、ザ・シンフォニーホールで外山雄三氏指揮大阪フィルハーモニー交響楽団とラフマニノフの“パガニーニの主題によるラプソディ 作品45”を演奏、以来、毎年日本でも演奏を行っている。
関西を中心に、これまでに関西フィルハーモニー管弦楽団、テレマン室内管弦楽団、N響メンバーによるモーツァルトオーケストラ、アンサンブル神戸、バルトーク弦楽四重奏団等と協演。ソロ、室内楽、協奏曲、伴奏など、幅広く活躍している。
2001年9月に京都・バロックザールで行ったリサイタルの成果に対し、同年度「青山音楽賞」受賞。
2003年より、元ウィーンフィルコンサートマスターのV・パラシュケヴォフ氏と毎年協演しており、好評を得ている。また、ヴァイオリニストで妹の村越伸子とのデュオでも演奏活動をイタリア、日本の両方で続けている。
2004年、2006年、東京、代々木上原“ムジカーザ”における「未来から来る演奏家」シリーズでリサイタル。
2007年2月には、ベラルーシ共和国の首都ミンスクで、ラフマニノフの“パガニーニの主題によるラプソディ”をドミトリィ・ホフロフ氏指揮、ベラルーシフィルハーモニー管弦楽団と協演した。
故・金澤益孝、ボリス・ぺトルシャンスキーの各氏に師事。